2021年12月30日木曜日

故・作曲家を偲ぶ (2) - 君は小宇宙を感じたことがあるか

前回の投稿と同様の流れですが、ここ数年で敬愛する作曲家の方々が亡くなっていきました。 ゲームの世界ではすぎやま先生がクラシック調の音楽で独特の世界へ誘ってくれましたが、アニメーション作品の BGM で同じ印象を抱かせてくれた特に思い入れの強かった作曲家が横山菁児さんでした。

横山さんが音楽を手がけた聖闘士星矢は星座やギリシャ神話をモチーフとした作品で、当時は絶大な人気を誇り現在でも世界中に多くのファンがいます。聖闘士星矢という作品は様々な切り口があり、神々との戦い、友情、不屈の闘志といった、描写が複雑な抽象的な概念も、横山さんは独自の技法を用いてそれらを見事に音で表現しています。象徴的だったのが川島和子さんのスキャットでした。聖闘士星矢の音楽を聞く度にどこか懐かしい気持ちにさせてくれるのは、このスキャットが幼少時に聞いたかもしれない子守唄のように聞こえるからかもしれません。

以下は個人選曲で、まだ聞いたことがなければ是非とも試聴していただきたいと思います。

仲間の声を頼りに窮地から再び立ち上がる場面で流れる曲


北欧で出会う兄妹の曲


北欧の地の危機を救い宇宙樹を背にして去る場面で流れる曲


太陽神に屈するも薄れる意識の中で再び命を燃やす場面で流れる曲


太陽神に勝利し地上の平和を取り戻す場面で流れる曲


ポセイドン編の舞台となる海底を象徴する曲

横山さん、数々の名曲をありがとうございました。

2021年10月8日金曜日

故・作曲家を偲ぶ (1) - 音楽は心の貯金です

すぎやま先生の訃報が飛び込んできました。二年ほど前から最新コンサート情報で指揮とお話のどちらにも先生の名前が上がってこなくなり、この日が来るまでそう遠くないのではと、うすうす感じていましたが、実際に知らせが来ると本当に悲しいです。涙がとめどなくあふれ出てくる悲しさというより、先生の生の声や新曲など、もし生きていたら存在していたかもしれない未来を断ち切られたことから来るやるせない悲しさです。思わず空を仰いでしまうというか。

ドラゴンクエストの音楽はいつもそこにありました。音楽を娯楽として十分に堪能できなかった年齢から。おぼろげながら幼いときの思い出も。

  • 何歳か覚えていないくらい小さい頃、4の交響組曲カセットテープを聴きながら寝ていたこと
  • 地元の教育科学館で夏休み?の親子での映像作成教室で、SDガンダムのプラモ戦闘映像の BGM に4の戦闘曲を採用したこと
  • 習いたてのピアノで1のフィナーレが弾きたかったが、難度が高くて挫折したこと(このときに弾けるようになった1の街の曲は大人になってからもそらで弾ける数少ない曲の一つ)
  • 小学校のリコーダーで序曲を吹きたくて、手描きで楽譜を書いて先生に持ち寄ってクラスのみんなで吹いたこと
  • 給食時間の放送で「そして伝説へ」が高頻度でかかっていたが、3をクリアしていなかった当時、何の曲か分からなかったこと
  • アニメ「ダイの大冒険」のエンディング曲が2のエンディングだと知らず、スーパーファミコンのリメイクで2をクリアして初めて知っていたく感動したこと
  • 応募すると全員貰えたVジャンプのドラクエ6発売前特集ビデオですぎやま先生の部分ばかり繰り返し見ていたこと(コレです)

なによりすぎやま先生指揮のファミリークラシックコンサートに行くのがとても好きでした。ここにリストアップされている33回中、12回行きました。東京芸術劇場になってからはそこに定着した印象ですが、当時は渋谷公会館やオーチャードホール、サントリーホールなどもありました。さらには「すぎやまこういちを囲む会」にも参加しました。2002年と2003年と開催され、先着順の小規模な会でしたがその分先生をより身近に感じられる会だったのを覚えています(リンク先に写真がありますが、二回とも自分が映っています)。

アメリカに来てからは細々とですがドラクエでピアノを再開したり、歳を重ねても先生の曲は身近なところにありました。ファンの誰もが思っていることと思いますが、数々の名曲、本当に感謝しかありません。どうか安らかにおやすみください。

2021年8月10日火曜日

仕事で Engineering Blog を書きました

前回の記事で触れた、クラウド上で稼動するテストフレームワークの運用が開始され、それについて会社の Engineering Blog で記事を書く機会がありました。

よければご覧ください(記事