2010年11月10日水曜日

ビザの話

米国の大学院を卒業してからもうすぐ一年が経とうとしています。このブログを始めたのと同時期にこちらでの大学院生活が始まり、今日までずっと学生用のF1というビザでやってきました。現在は、正確に言うと Optional Practical Training (OPT) というステータスで、この OPT の期間は H1 という就労ビザがなくとも、大学や院で学んだ知識を活かす職種であれば米国の会社で12か月間働くことができます。ほかには、無職でいられる期間は合計90日まで許され、H1 になったら支払うべき Tax も OPT の期間中は支払わなくてもよい、といったことも挙げられます。

ダウンサイドもあり、この OPT の期間に母国に帰国すると米国に再入国できなくなるおそれがあります。必要書類(ビザ関連の書類、会社からのオファーレター、EAD カード)を携帯して米国を離れれば、再入国を拒否されることはほぼないと聞きますが、とにもかくにも入国審査の際に No と言われたら、どんな理由があれ米国に入ることは許されません。しかし、実際にこういう状況に陥った人を私は直接は知りませんし、同僚にたずねてもそういう目にあった人はまず聞いたことがないといいます。再入国を拒否された友人がいたと、同僚の一人が教えてくれましたが、その理由は H1 申請したあと H1 を受け取る前に母国にバケーションに戻ったからだとか。なので、これまで聞いてまわった感じだと、職があり必要書類を携帯すれば、OPT 期間中に帰国して米国再入国を断られるケースは非常にまれのようです。

私は今年の3月末に入社しましたが、その時点で会社の今年の H1 の申請分はすでに終わっていました。なので、来年2011年の4月の申請まで待たなくてはいけません。当然、現在の OPT もそれまでに切れるので、OPT の期間を12か月間から29か月間に伸ばす延長申請を先月出してきました。残念ながら、その来年4月に申請される H1 が効力を発揮するのはその年の10月からになるので、それまでは日本への帰国はおあずけになりそうです。来年の10月まで待てば休暇の合計日数は一か月を超えるので、それを楽しみに日本食や温泉を妄想しつつ頑張るっきゃない!

追記:
いつの間にか「クイズ:12匹のねずみとチーズ」の話が盛り上がっていました。みなさん投稿どうもありがとうございます!