2015年5月17日日曜日

つぎはコミュニケーション能力の向上

毎年恒例のレビューの2014年分をいただきました。昇進しました!エンジニアレベルが上がり現在はチームのソフトウェアプロセスの改善に貢献したり、自分よりシニアのエンジニアと製品の機能のハイレベルデザインを担当したりといった仕事内容が加わりました。ただ、昇進と同時に課せられた課題はコミュニケーション能力の向上。ここでいうコミュニケーション能力の向上の必要性というのは、君はコミュニケーション障害だから困る!といったようなことではなく(たぶん)、次のレベルのエンジニアになるためには避けて通れない課題だということ。不確定な情報が増した状況下で分かる・分からないの線引きを正確かつ早く行えるか。また、他人に新しい情報をもたらすときに、その人がその情報を使って業務を遂行するうえで十分な量と粒度のバランスを考えてあげられるかなどなど。

特に後者で優れたコミュニケーション能力がどういうものかの具体例として、シェアできるようになりたいで言及したシェアできるエンジニアを挙げます(Aさんとします)。僕を含め多くの中位のエンジニアはよくAさんに質問をしに行きます。彼の回答はその質問内容がどういう文脈から発生しているかの大枠から始まり、その大枠の話から質問者に馴染みのある詳細の部分の話へと移行していきます。移行していく各段階において、情報の粒度が適切で説明が大変わかりやすく、話が詳細の部分へと移ってきたときに質問者はAさんが次に言おうとすることを先読みできてしまうんです。分からなくて悩んで質問しに行った側がいつの間にか回答を先読みできるようになっているって、簡単そうに聞こえますが複雑なロジックが絡み合った大規模ソフトウェアの世界の中でのやりとりでこれができるというのは、並大抵のことじゃないです。しかもAさんは事前に答えが分かっているわけではなく、相手に説明しながらもその場その場で自分の理解しているピースを頭の中でつなぎ合わせて回答を作っているようなのです。

自分もすぐにでもそうなりたいと思っていますが、なんだかいつまで経ってもうえにはうえがーという感じです・・・