2012年10月9日火曜日

VIDEO GAME ORCHESTRA ~LIVE AT SYMPHONY HALL~



本イベントのことは、古賀さんブログでも告知されていた飲茶会に行ったときに知りました。ゲームミュージックのオーケストラで、しかもスペシャルゲストが来るっていうんだから行かないわけにはいかないよね、ということでボストンのシンフォニーホールに初めて行ってきました。

二階席バルコニー最前列!

曲目は、 ファイナルファンタジー関連、ストII、God of War、悪魔城ドラキュラ、グランディア、キングダムハーツ、メタルギアソリッド3、クロノトリガーから主にメインテーマを中心に、幅広くカバーされていました。そして最初と最後にファイナルファンタジーVII をもってくるあたり、ゲームファンの作品に対する変わらぬ愛を感じます。なかでもエアリスのテーマと片翼の天使は抜群の人気を誇ります。

僕自身も、当時ファイナルファンタジーVII を繰り返しプレイして、購入したサントラも擦り切れるほどに聞きました。作中でエアリスのテーマが最初にかかるのは、捕らわれの身になった彼女を救いに神羅カンパニーのビルに乗り込む前に彼女の家を訪れるシーン。そのときからずっと心に残る曲になりました。




片翼の天使を初めて聞いたとき、それは同級生の友達の家に泊まりに行って彼と一緒に初クリアを目指していた真夜中でした。第一形態のリバースセフィロスを倒した直後、暗闇のなかから突然この曲がかかります。威圧感のあるイントロに加え、ゲームでコーラスを聞くのは生まれて初めてだったので当時友人家でしびれまくったのを覚えています。




クロノトリガーのサントラも外装パッケージがガバガバになるくらい何度も聞きました。この日に演奏された曲はオープニングでしたが、僕が本作でふと聞きたくなるトラックは、ゲームスタート直後に自分の家で流れる"家族"という雰囲気が色濃く出ているこの曲です。




ファイナルファンタジーの植松さん、クロノトリガーの光田さんは会場にはいませんでしたが、この日かけつけてくださったスペシャルゲストみなさんは、下村陽子さん、崎元仁さん、山下絹代さん、岩垂徳行さん。僕にはもう神様が集まっているようにしか見えません。

舞台中央、崎元さん、下村さん、山下さん、岩垂さん。
この直後にみなさん感謝の意をこめて聴衆にお辞儀をします。
その動作は、他国にはない日本特有の美しさがありました。

山下さんの悪魔城ドラキュラの曲は、幼稚園時代にディスクシステムでプレイしたときからのお気に入り。
岩垂さんの担当されたゲームは残念ながら全くプレイしたことがありませんが、この日に素晴らしいグランディアの曲を聞かせていただいたので、これを機に岩垂さんワールドにも足を踏み入れたいと思います。
崎元さんの曲を初めて聞いた作品は、ファイナルファンタジータクティクス。これもサントラ(パッケージがたしかダンボールのような色と手触りのもの)を買って聞きまくりました。特にオープニングの曲が実に印象的で、プレステを起動してからコントローラのボタンを何も押さずに、繰り返し見てた記憶があります。



下村さんの曲に初めて出会ったのはストIIでしたが、その時は格闘に急がしく作曲者がどなたかまでは気が回りませんでした。そしてのちに音楽と作曲者のお名前が一致したのが、任天堂と当時のスクウェアの合作であったマリオRPGでした。心あたたまる素晴らしい作品で、その世界観にぴったりハマった下村さんの音楽にたちまち夢中になり、これまたサントラを買って繰り返し聞いていました(Amazon で見たらマリオRPG のサントラの現在の値段がえらいことに)。作中ではかわいいこの曲を聴きたくていつもワイン川にコインを取りにいっていました。



感極まって今回の文章はこの日のオーケストラに関する感想というより、各作品の音楽に対する思い出話になってしまいました。思い入れのある作曲家の方々が集まってくださって、素晴らしい奏者のみなさんが演奏してくださる曲を全身で浴びるという、最高のひと時を送ることができました。関係者各位すべての人々にありがとうを伝えたいです。

機会があったらまたぜひ来たいです