2010年12月31日金曜日

さらば 2010年

人生には時として、アルキメデスの支点ではないが小さなテコ入れでその後のパスが大きく変わることがある。今年はまさに自分にとってそんな年だった。2009年末から米国での就活に苦しみながらも、ここまでたどり着いたことに今はただ感謝したい。2005年から数えて人生でこれほど「落ち着いた」と思えたのは、今年が初めて。ただ、周囲はめまぐるしい勢いで日々進化を続けていることを考えると、「落ち着いた」と思えることほど危険なことはない。だから、なんらかの手を使って精神的に自分を追い込むことが日々の課題。

さて、来年のことをふと考えたときに自分がもう around 30 になっていることに気づいた。そこから、むかし学部の理工図書で気まぐれで借りた本のことを思い出した。



自分が読んだのが第何版かは忘れたが、ずいぶんと切れ味のいい目次に面食らったことだけは覚えている。手元に本がないので肝心の中身を覚えていないが、目次だけは手元にあった。自分がどれだけそのノルマをこなせたかを以下に示す。

  • 針路は20代で決まる
  • 20代には人生にかけがえのない灯が二度ともされる。それは、20代前期にやってくる就職と、後期に訪れてくる結婚である。
    だそうな。この本が書かれたのが80年代、90年代。それから時が過ぎ社会も変化してきたため、現代から見ると100%賛同しきれないところもある。就職は大事だが転職もよく見られる今、それが一度きりの点灯だとは思わない。後者は同意、一夫一婦制ならなおさら。自分は後者は未点灯。

  • 心は高く持て
  • 小さいながらも、どの瞬間でも何か目指してるものがあった。

  • 尊敬する人物を持っているか
  • たくさん。あえて一人選ぶとすれば、Carnegie Mellon 大学の Anthony Lattanze 教授。

  • 孤独の楽しさを知れ
  • 人といるのは楽しくて好きだが、何かを身につけるときは必ず一人じゃないとダメ。あれこれ悩みきってからじゃないと腹の底に落ちないから。人のために役立った力というのは、孤独なときに自分と向き合って格闘しながら身につけた技術であることが多かった。だから自分にとって孤独になることとは、他人のために使う力を身につけるための準備期間。これ以上楽しいことがあろうか。

  • 真の愛を知れ
  • 本が手元にないので、どのタイプの愛のことを言っているか忘れた。両親からの愛なら結構分かっているつもり。

  • 他人のためにつくせ
  • アバン先生曰く、修行で得た力というのは他人のために使うもの。自身の just for fun と他人のためは表裏一体だと思う。

  • 恩を忘れるな
  • ある人と会ったら、その人とのエピソードをほとんど思い出せると思います。ただ、持ちつ持たれつというより、持たれっぱなしな感が否めない。

  • 良き友を選べ
  • 連絡を取る取らないの頻度の違いこそあれ、私はこれまで国籍を問わず友人に恵まれてきた。

  • 大学をレジャーランドにするな
  • してました。後にまわりに凄い迷惑をかけてちょっと軌道修正したつもり。

  • 心に価値のある職を選べ
  • 今の会社のスローガン、Accelerating the pace of engineering and science は好きだ。

  • 新人は最下層なのを自覚せよ
  • これまで層なんてものが上がったのを感じたことがない。

  • 「好き」だけで結婚するな
  • Not applicable

  • 結婚とは親を取り替える儀式だ
  • ditto

  • 妻を愛すること
  • ditto

  • 父よりも夫であれ
  • ditto

  • 男のロマンを子供に伝えよ
  • ロマンは伝えたいけど、自分の人生を決めるのは子供自身だろうと想像したり。

  • 先輩に追いつき追い越せ
  • 自分にとって先輩はいつでも先を走ってる。人生の地層が常に自分より高いのだから。まぁだからこそ”追い越せ”なのか。

  • 後輩に学び、そして蹴落とせ
  • 後輩にはずっと蹴落とされっぱなし。

  • 自然を愛せ
  • まだこれといった活動ができていない・・・

  • 自分に賭けろ
  • まだ賭けきれていない気がする。自分のできそうなところから始めるというスタイルがそう感じさせているのかも。
まだ時間があるのでカバーできてないところは来年から始めてみる。


皆様よいお年を!そして来年もどうぞよろしくお願いします。

2010年12月28日火曜日

Blizzar ~ d !!

ボストンエリアでは、クリスマスイブあたりから雪が降り始め、週末には結構な積雪になっていた。日曜日は一日中吹雪いていて、全米各地の空港で stranded になっている友達もちらほら。今日、月曜日になってもその雪の勢いはおさまるどころか悪化する一方。自分は今日遅めの出社だったので、近所の同僚はすでに出社しただろうと思い、車は頼まず思い切って歩いて会社に行くことにした。


▲家の近く、こんな感じ

日本の歩道の除雪作業を想像しつついざ通りに出ると what the hell !? 車道はきれいに雪かきされていたが、そのしわ寄せがすべて歩道にきていた。仕方ない、こんな中歩いてる crazy なやつは自分しかいないもんなあ、と思いつつズボズボ雪にめり込みながら軽く一時間近くかかって会社到着。

職場に着くと、私を心配したマネージャーや同僚が、連絡すればいつでも家に迎えにいってやるからと親切な言葉をかけてくれた。家族が病気になったりすると早退も許されるし、今朝のような言葉もかけてくれるし、人に対してはホントに温かい。

とある理由で免許取得をしぶってた私だけど、今日はそのしぶりを打ち消すのに十分なブリザードだった。


▲自分のオフィスから。夕方になって少しマシになった

2010年12月19日日曜日

ボストン日本人研究者交流会、初参加

12月18日(土)、このまえネットで知って登録したボストン日本人研究者交流会に初参加してきた。この日はカメラを家に置いてきてしまったので今回は写真をとれず。残念。

会自体は16時開始だったので、正午に South Station に到着して、スタバに寄ったり、Frog Pond がスケートリンクへと様変わりした Boston Commons を歩きながら、読書をして時間をつぶす。

開始時間直前になり、会場となっていた MIT の一室に移動。会場内には、各席にどら焼きと緑茶が置いてあってもうそれだけで幸福感↑。まわりには日本人の方々が約80人以上ずらりと。それでさらに幸福感↑↑。参加者のみなさん同士は、ほぼすでに知り合いであったようだが、私はどなたも知らなかった。そういう中に自分一人で入っていくのは、思えば大学のサークルに入ったとき以来で、これが結構ドキドキした。

この日の講演は2つあった。前者は精子と卵子、それを用いたバイオテクノロジーのお話。遠藤さんという方が、精子と卵子の神秘のほんの一端を見せてくれた。世の中には自分の知らないことばかりで、この講演でも二つの細胞のその見事な仕組みにただ唖然としていた。どうやってプリプログラムされてるのか全く想像もつかないが、生き物は凄い。もう一つの講演は、このブログの中のひと古賀さんによるもの。内容は、現在のお仕事の内容およびアメリカでの就職活動。詳細はご本人のブログにすべて綴ってあるのでここでは省略。それ以外で感じたことは、古賀さんご本人がこれまたパワフルな方で、私見だけど、ブログやツイッターから想像していた以上に、発せられる言葉ひとつひとつにハートがこもる方だった。ナマのお姿を見られただけでもうこの日は満足。それと同時に、Facebook や Twitter でどれだけネットワーキングが便利になっても、本人と相対する face-to-face には遠く及ばないと感じた。こと古賀さんだけに限っていえば、ご本人のインパクトはそれだけ強かった。

さて、普段は Boston から帰るときは18:00の Commter Rail を捕まえるのだが、この日は懇親会があったので、最終23:00の Commter Rail まで引き延ばした。私は、日本の方とのお酒となると、それが最優先事項になり、その他は基本的にどうでもよくなってしまいます。お酒の席で皆さんと話をさせていただいたら、こちらで仕事をしてらっしゃる方、ポスドクの方、Ph.D の方、語学を学びに来てらっしゃる方、それはもういろいろな方がいた。中には、自分が小学生の頃毎週受けていた四谷大塚の週末テストで、同じ会場になった(だろう)方もいた。当時その週末テストで成績優秀で有名だった子の名前をその方と私が知ってたりして、もうなんと世界のせまいこと。楽しい時間を過ごさせていただきました。

これまで Natick ではほとんど日本の方を見かけなかったけど、少し足をのばせばこれだけの日本の方に会えることを知ってこの日は嬉しくなった。幹事の方もありがとうございました。また次回も行くと思いますので、よろしくです!

追記:
仕事も来週から個人的に強力な助っ人が加わるので、これもまた楽しみ。

2010年12月11日土曜日

職場の同僚と一息

早くも12月。Holiday season も始まって、忙しさも徐々にやわらいできた。そんな中、今週のはじめに自分のいる department でホリデーパーティーなるものが開かれました。平日にも関わらず、一日の半分の業務を完全にシャットダウンして皆で楽しもうという発想は、自分の人生でこれまでなかったのでかなり衝撃。

形式は potluck party、つまり一人一品何かパーティー会場に持ち寄ってみんなでシェアするというもの。自分は近くの酒屋で日本酒を購入(好評であっという間になくなりました!)以前触れた通り、この department はインド人の割合が50%を超えているので、このパーティー会場ははっきり言ってインド料理ビュッフェ、その品数は半端なかった。


左:このテーブルの大半もインド料理
右:この日の午後は仕事を忘れてリラックス

普段は夕方5時30分を過ぎるとすぐに皆帰宅を始めてしまうし、忘年会みたいなものもないので、こういうイベントは大歓迎。楽しいひとときでした。

そして、今日は自分が初めてチームのリーダーを務めた日だった。チーム全体のアクティビティを統括しつつ、エンジニアひとりひとりの質問に答え、舞い込んでくる案件を他のエンジニアがいち早くさばけるように次のステップを示したり。これだけコンテキストスイッチを強いられたのは本当にひさしぶり。でも、一日の最後に皆から「Thanks Yuki !」とねぎらいの言葉をかけてもらったし、不思議と疲れも全くなかった。

そして仕事の後は、チームの数人、そしてこれまで頑張ってくれたインターンと一緒にメキシカンのお店に行った。


左:海老のガーリックソース和え
右:夕食後、外は摂氏マイナス3度

もうすぐ2010年も終わり。けど、年末だからといって歩みをゆるめることなく、充実した毎日を送れるようにしていきます。

2010年11月10日水曜日

ビザの話

米国の大学院を卒業してからもうすぐ一年が経とうとしています。このブログを始めたのと同時期にこちらでの大学院生活が始まり、今日までずっと学生用のF1というビザでやってきました。現在は、正確に言うと Optional Practical Training (OPT) というステータスで、この OPT の期間は H1 という就労ビザがなくとも、大学や院で学んだ知識を活かす職種であれば米国の会社で12か月間働くことができます。ほかには、無職でいられる期間は合計90日まで許され、H1 になったら支払うべき Tax も OPT の期間中は支払わなくてもよい、といったことも挙げられます。

ダウンサイドもあり、この OPT の期間に母国に帰国すると米国に再入国できなくなるおそれがあります。必要書類(ビザ関連の書類、会社からのオファーレター、EAD カード)を携帯して米国を離れれば、再入国を拒否されることはほぼないと聞きますが、とにもかくにも入国審査の際に No と言われたら、どんな理由があれ米国に入ることは許されません。しかし、実際にこういう状況に陥った人を私は直接は知りませんし、同僚にたずねてもそういう目にあった人はまず聞いたことがないといいます。再入国を拒否された友人がいたと、同僚の一人が教えてくれましたが、その理由は H1 申請したあと H1 を受け取る前に母国にバケーションに戻ったからだとか。なので、これまで聞いてまわった感じだと、職があり必要書類を携帯すれば、OPT 期間中に帰国して米国再入国を断られるケースは非常にまれのようです。

私は今年の3月末に入社しましたが、その時点で会社の今年の H1 の申請分はすでに終わっていました。なので、来年2011年の4月の申請まで待たなくてはいけません。当然、現在の OPT もそれまでに切れるので、OPT の期間を12か月間から29か月間に伸ばす延長申請を先月出してきました。残念ながら、その来年4月に申請される H1 が効力を発揮するのはその年の10月からになるので、それまでは日本への帰国はおあずけになりそうです。来年の10月まで待てば休暇の合計日数は一か月を超えるので、それを楽しみに日本食や温泉を妄想しつつ頑張るっきゃない!

追記:
いつの間にか「クイズ:12匹のねずみとチーズ」の話が盛り上がっていました。みなさん投稿どうもありがとうございます!

2010年10月20日水曜日

いまの仕事

入社して半年以上が経ち、少しずつ周りのことが見え始めてきました。仕事の中身について突っ込んだことは書けませんが、ここに載っている程度のことや、職場の雰囲気について簡単に触れたいと思います。

上記のリンクにもある通り、今の自分の仕事は主に2つ。全米の Technical Support および社内プロジェクトです。一見すると、MathWorks のプロダクトは MATLAB や Simulink の二本柱にように見えますが、実際には扱っているプロダクトの数は90以上にもなります。例えば、各ドメインに特化した機能を提供する Toolbox や Simulink モデルから自動的に C のコードを生成する Real-Time Workshop など。すべてのプロダクト群に対して、ライセンスを持つユーザさんに Technical Support を提供することがひとつめの responsibility です。問い合わせをしてくださるユーザさんは、学部生、大学院生の方、大学教授、バリバリのエンジニアの方などバックグラウンドは様々で、質問内容も多岐に渡ります。ある電話のコールで、機械学習のアルゴリズムの実装に必要な関数の質問が飛んでくることもあれば、別のコールで金融機関のソフトウェアエンジニアさんから、その道の専門用語で埋め尽くされた、技術的な質問が飛んでくることもあります。単純に関数の使い方を伝えるだけで解決できるものもあれば、ユーザさんの達成しようとしているエンジニアリングの問題そのものについて大局的に理解しないと解決できないようなものもあります。これらについて、電話やメールでなるべく早めの対応が求められるので、シフトのときは刺激の多い一日になります。

もうひとつの responsibility が社内のプロジェクトをこなすこと。これは、社内で自分の将来の専門分野を見つけるために用意されたシステムです。私は今のところ、自分の頭のなかにあるいくつかの可能性をトライしているところです。前にも書きましたが、別のチームに移るときは複数セッションにわたる面接(technical, behavioral)があるので、それにも備えなければいけません。

職場の雰囲気はいいです。とりあえず社内で会う人は自分よりも頭がキレるものと思ってます。問題解決にあたり自分よりも多くの引き出しがあって、手段を柔軟に組み合わせることができる。そしてなにより、周りの人のモラルの高さに感心しました。やはり一番大事なところだと思います。

プログラムを走らせるエンジンだけ見ても、ざっと MATLAB、Simulink、Stateflow、Simscape などが思い浮かびます。同僚で言語好きの人もこのバリエーションが魅力的だと話していました。私は、今は MATLAB まわりの勉強をしています。妙なことをサクッとできてしまうのが MATLAB の面白いところかもしれません。


左:Red Sox のベンチを背景にした私を
右:球体に張りつけました

MATLAB コードは以下:
I = imread(filename); % filename refers to the path to the original image
I = flipdim(I, 1);
[x,y,z] = sphere;
s = surf(x, y, z, double(I));
set(s, 'FaceColor', 'texturemap', 'EdgeColor', 'none');
MathWorks は去年、東京、名古屋、大阪にもオフィスを開設したので、Japan の方と知り合いになる機会も多く、これが私にはとても嬉しいことです。これから進む道はまだ定かではないですが、毎日元気よくやっていきます。


▲ 秋の晴天下のメインビル

2010年10月4日月曜日

Yankees vs Red Sox

シーズン最終日ということで、Fenway Park に行ってきました。Red Sox は、今年は地区優勝はなりませんでしたが、今日のゲームではホームラン3本を叩き出し、8-4で Yankees に快勝!松坂投手など、日本人選手は見られませんでしたが、天候もよくチームも勝てたので、大満足の一日でした。


▲9回表の 2アウト、 Alex Rodriguez を打ち取って Red Sox が勝利する瞬間

試合後は、なんとフィールドに入ってベースを踏ませてくれるイベントもありました。

左:注意書き。写真に見える赤土にも触ってきました
右:砂がかぶっているけど、ホームベースです


▲追加写真:スコアボードの前で

次は、NBA の Celtics のゲームを見に行きたいです!

2010年10月2日土曜日

++年齢

ということで、また年齢がひとつ増えました。去年は Salesforce.com のインタビュー前日で、誕生日を迎えた気が全然しませんでしたが、今年は落ち着いて誕生日を迎えることができました。年齢を重ねるのは、木になっているような感じがして好きです。木のように上に向かって成長して、自分のもとに寄り添ってくるものを守る、そんな人間になりたい。Grow and live like a tree :)


▲職場で同僚たちが祝ってくれました

2010年9月23日木曜日

The Social Network

Facebook 誕生のストーリー。最近、本編前の予告でよく見かけます。
こちらでは10月1日に公開、日本でも来年公開されるみたいです!!

2010年9月18日土曜日

Three Days in Pittsburgh

CMU でのリクルーティング二日間および一日の休暇で合計で三日間ピッツバーグに戻っていました。5月の卒業式以来でした。


左:9月14日(火)、仕事を終えて空港へ
右:19:55 出発予定だった U.S Airways のフライトが遅れに遅れ、22:40 発に


左:空港に着いたのは 00:10 頃、ホテルに到着したのはもう 1:00 過ぎでした
右:9月15日(水)翌朝は快晴!


左:CMU へ向かいます
右:ブースをセットアップして、リクルーティングの準備です!


左:その夜は MSE の先生が手作りのピザを振舞ってくださいました(写真はピザではないですけど)
右:テーブルを囲んだ先生や友人


▲後方から

9月16日(木)は一日かけてキャンパスの外で次のステップのインタビューを行いました。この日は、Tony 先生にも会え、夜はホテルに戻り、仕事の続きをしました。


▲9月17日(金)、休暇をとったので懐かしの Cave へ。写真に映っている彼とは去年一緒に CMU のテニスの試合に出たとき一緒のチームでした


左:先生や友人の方とも記念撮影。4か月ぶりなのに懐かしい
右:場所を移してスタバで

17:40 発の便に乗るのに、15:30 の空港行きのバスを待っていました。が、なぜかバスが来ない。16:00になってようやく来ました・・・ここから運悪く渋滞に巻き込まれ、空港に着いたのは 17:10。セキュリティゲートを通らないといけないし、終わったーと思ったら、帰りも遅れてくれた U.S. Airways。18:30 発になって今度ばかりは感謝。


左:無事に搭乗できました
右:フライトは快適そのもの。この写真、となりに座っていたドイツの男の子が撮ったもので、後でメールでくれました


左:Logan Airport には 20:00 に到着
右:Natick に戻り、止めておいた自転車と Amazon から届いた「プログラミングコンテストチャレンジブック」を回収しに職場のオフィスへ戻る途中。今のオフィスは、モールの近くなのです

仕事もこなして、先生や友人と再会できた3日間でした。みんな変わらず元気そうで本当によかった。
以上、簡易レポートでした。

2010年9月12日日曜日

四角い頭は丸くなるのか

未知の問題を解くとき、自分を許せる場合と許せない場合がある。許せる場合、それは解法に必要な理論をまったく知らなかったとき。見たこともない数論、アルゴリズム、データ構造などが絡んで、既存の知識を総動員してもこれはたどりつけないと感じたとき。一方で許せない場合、それは解法に必要な武器は全て持ち合わせていたにも関わらず、問題に結び付けられなかったとき。山の手線内で「四角い頭を丸くする」という日能研のキャッチコピーをよく目にしたのを覚えているが、これを当てはめるなら、私の頭はがちがちに四角い。それは、パズルやオンラインジャッジの問題に取り組んでいて、解法に必要な武器は持ってるのに解けないケースが多すぎるからだ。なので、生まれてこのかた自分の脳に瞬発性があると思えたことは一度もない。数学ガールの第二巻「フェルマーの最終定理」でもテトラちゃんが似たような悩みを語っているので、詳しくは第二巻のページ 204 と 255 を参照あれ。

2010年8月28日土曜日

私の答え:12匹のねずみとチーズ

それではクイズの答えです。使うチーズは全部で5個。

まずは12匹のねずみに A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L と名前を付け、彼らを三つのグループに分けます。(A,B,C,D) (E,F,G,H) (I,J,K,L) となり、(A,B,C,D) にチーズ#1、(E,F,G,H) にチーズ#2、(I,J,K,L) にチーズ#3を与えます。議論を簡単にするため、A が特別なねずみだと仮定し、それを知らないふりをしつつ話しをすすめます。

2010年8月21日土曜日

TOC 2010 および就職活動について

日本を離れて丸一年になりました。さて、去年学生として参加した Technical Opportunity Conference (TOC) に、来月 MathWorks のインタビュアーとして参加することになりました。CMU の学生さんに、今の自分の department でのお仕事を説明したり、最初のインタビューをしたりします。まずは、学生さんの話しにしっかりと耳をかたむけることから始めたいと思います。

就職活動つながりですが、茂木さんの日本の就職連続ツイートや内田さんの日本の人事システムについてを読んで、自分が去年体験した就活とはずいぶん違うなと感じました。日本では、ある外資系 IT 企業のインターンの面接しか経験したことがないため、自分の体験から日本の就活全般について話しをすることはできません。そのインターンの面接では志望動機がうまく説明できずに落とされてしまいましたが(それが理由だと私は推測しています)、そのグループ面接の質問内容は、「なんで私は落ちたんですか」と candidate が後からインタビュアーに聞いたら、その「なんで」にきちんと答えられないようなものが多かった気がします。インターンの志望動機、学生時代何を頑張ったか、なぜその学部を選んだか、当社のイメージ、過去に直面した困難な状況をどのようにして克服したか、など。その人の過去をさかのぼる質問やある事柄の表面だけに触れる質問ばかりで、この瞬間に何ができるかを判断する質問がないように思いました。だからだと思います、この面接の後に「これは受かっても落ちても、どうしてそうなったのかが分からない面接だな」と思ったのは。

内田さんは、
その意味では、受験というのは努力と報酬の相関がかなりの確度で予見される「合理的な」プロセスである。
けれども就活はそうではない。
と説いていましたが、私が経験した13社の米国のソフトウェア会社との面接は、この受験のスコアリングに非常に近かった気がします。まず、その人がこの瞬間何ができるのかを的確に知るため、面接をするのは人事の方ではなく、入社後に一緒に仕事をするであろうエンジニアさんたち。人事の方たちはコンタクトをとることが主な仕事です。 45分から1時間のホワイトボード付きテクニカルインタビューを3から5ラウンドをして、candidate のこの瞬間の能力を測ります。ちなみに、Microsoft もそうらしいですが、MathWorks も社内で違う department に移るときは、この45分から1時間の技術面接セッションが最低3ラウンドはあります。このタイプの面接は受験のスコアリングに非常に近い。私も13社との面接で落ちたケースは、問題が解けずに落ちたので、ここで書いたように落ちたことに関しては何の驚きもありませんでした。ただ不出来だった項目の中で具体的に何がダメだったのかが分からなかっただけで。この点は、米国のソフトウェア会社の面接は非常にクリアです。問題が解ければ通る、解けなければ通らない。志望動機も大事でしょうが、その比重は「この瞬間あなたは何ができるの?」に比べれば遥かに軽いはず。そもそも、志望動機を語るのは「口」です。口を動かすのはとても簡単です。寝ている人だって口ぐらい動かせる。面接で、その部位を一生懸命動かす candidate を見て彼/彼女が真に備えているものが分かるのでしょうか。もちろん職種によりけりですが、口だけを動かすエンジニア、画家、音楽家、スポーツ選手を見てどう思いますか。口は、必要でない限り、体の中で最後の最後に動かす部分だと今の自分は考えています。だからこそ、ここで書いたように、ある技能を瞬時に引き出せるかどうかを見るため、電話インタビューで Google は Google Docs に、Facebook はサイト内のスクラッチパッドのようなページに、candidate にライブでコードを書かせる理由がよく分かります。

ただし、この瞬間に何ができるかの能力を測るタイプの面接では、たまたまそれに答えられずに落ちてしまった非常に優秀な方々もたくさん出てくると思います。だから人事面接やマネージャー面接を織り交ぜて、総合的な判断を下すことが必要なのでしょう。採用は本当に重要かつ難しい問題なのだと改めて思います。それでも、私自身が去年感じたのは、米国のソフトウェア会社の採用システムは非常にわかりやすくていい。能力があるかないか、それだけ。自分の能力のなさを悔んだことはありましたが、システムの理不尽さを呪ったことは一度もありませんでした。全て本音のやりとりが出来ましたし、他社ともインタビューしていることもインタビュアーに堂々と伝えました。テクニカルインタビューも含め、そういうやりとりの末に出された結果はどれもすべて納得がいくものでした。

といろいろ考えたところで、来月の TOC 2010、しっかり仕事をこなしてまいります。12匹のねずみとチーズの答えは次回。実はこれも、とあるソフトウェア会社の電話インタビューで出された問題。その会社の面接もオンサイト一歩手前の CMU キャンパスでの第5ラウンドインタビューで落とされてしまいましたが、それもやはりよい経験でした。

2010年8月13日金曜日

クイズ:12匹のねずみとチーズ

12匹のねずみがいます。この中で一匹だけ変わったねずみがいます。そのねずみは他の11匹の普通のねずみとは違うペースでチーズを食べます。ただ分かっているのは「違う」ペースというだけで、他の11匹より早く食べるか遅く食べるかは分かりません。手元にあるチーズを使ってこの変わったねずみを割り出したいのですが、以下の条件のもと、最低いくつのチーズが必要でしょうか(必要なチーズの数が少なければ少ないほど、良い答えになります)。

ちなみに知られているベストアンサーがあるらしいのですが、私はどうしてその数で割り出せるのか今でも分かりません。私の答えはしばらくしてから投稿しますが、その答えはベストアンサーよりもひとつ余計にチーズを使います。
    ≪条件≫
  • 時計を使ってはいけないので、時間計測はできない。
  • 複数のねずみが、ひとつのチーズに群がってもよい。
  • 手元にあるチーズはどれも同一だが、その形状はいびつで、食べかけの形状からは残り何分の一というような判別はできない。
  • 変わったねずみ以外の11匹の普通のねずみは、みな同じペースでチーズを食べる。
  • 仮に、普通のねずみ11匹の中から2匹 A, B を選び出しそれぞれにひとつずつチーズを与えた場合、A, B は同じタイミングで食べ終わるものと考えてよい。
  • 好きなタイミングでねずみ(or 複数のねずみ)からチーズを取り上げてよい。その取り上げたチーズは食べかけとして再利用してよい。
  • 食べかけのチーズをねずみ(or 複数のねずみ)に与える場合は、それは新しいチーズとしてカウントしなくてよい。

追記:
以下の大事な条件が抜けていました。すみません。
  • ふたつの(もしくはそれ以上の)チーズの大きさが等しいかどうかを、目分量で相対的に比較することはできない。
具体的にはこういうことです。最初に12匹のねずみを4つのグループ (A,B,C) (D,E,F) (G,H,I) (J,K,L) に分けます。そして、それぞれのグループにチーズを与えます(この時点でチーズを4つ使っている)。仮にAが遅いねずみだったとすると、(A,B,C) のグループに食べかけが残り、それ以外のグループは同じタイミングでフィニッシュします。ここから次のステップとして、(A,B,C) の食べかけと同じ「残量の」食べかけを作りたいとしましょう。しかし、次のようなことはできません:(A,B,C) だけを再びひっぱりだしてきて、新しいチーズ#5を与えて同じ残量のたべかけを作る。なぜこれができないかというと、目分量で大きさの相対比較ができないため、いつ彼らにストップをかけていいかわからないからです。すなわち、すでに作られている食べかけチーズを横において、今まさにがりがり削られているチーズ#5の大きさを時々刻々観察し、横の食べかけとそろそろ同じ大きさになったかな、なったかな・・・なった、はいストップ!ということができないということです。もちろん時間計測もできないので、それもうまくいきません。

2010年8月7日土曜日

私の外国語習得法 Part2

今回は留学前の数カ月前、2005年の2月~4月あたりの話をします。さて、覚えたての言語で話そうとすると、この言い方って文法的にはあってるんだけど、普通そうは言わないよなあって、ネイティブの人から指摘されることがあるかと思います。なんでネイティブの脳は「普通そうは言わないよな」っていう判断を下せるんでしょう?私が留学の2,3か月前に抱いた疑問はここでした。私たちは生まれてから膨大な量の言葉のやりとりを知らず知らずのうちにこなしています。親との日常会話、兄弟や友達との喧嘩、スポーツの最中の声の掛け合い、電車に乗って聞こえる周りの人達の会話、飲み会でのバカ騒ぎ、お医者さんに行って自分の症状を説明する・・・どれだけ言語のプールに晒されているか、正直想像すらできないです。こうした言葉のやりとりという training data で訓練された結果、脳内に確固たる言語モデルが構築されていると私は考えてます。では、この脳の驚くべきプロセスに the hard way で対抗するためにはどうしたらいいか。最初のステップとして自分が考えたことは三つありました。1) 自分のレベルにあったスピーキングの教材を選ぶこと2) 自分自身を幼少時代に戻すこと3) 心の中のつぶやきは全部英語で、でした。

2010年7月25日日曜日

あそびごころ

この前の木曜日の昼過ぎにアイスクリームのトラックが会社の前にやってきました。年に何回かあることみたいです。自分の department ではマネジャーから各位に「13:15~13:45 にアイスクリームのトラックが来るので、アイスを確保したい人は・・・」なんてマメなメールが送られてきました。イベント好きの人たちが多く、楽しく仕事させてもらってます。

2010年7月12日月曜日

Company Summer Outing 2010

から今帰ってきました。社員のゲスト、家族も参加した大人数のイベントでした。
Thanks MathWorks for this morale event. Awesome trip to Mount Washington!

2010年7月5日月曜日

Fourth of July Fireworks

アメリカの独立記念日、全米各地で花火のイベントがあります。ピッツバーグにいたときはなぜか一度も行きませんでしたが、今年はここボストンのチャールズ 川で開催される花火のイベントに行ってきました。同僚は、この3連休を利用して実家に帰る人が多かったです。


左:この日は地下鉄の乗らずに歩いてチャールズ川まで行きました。写真は Boston Common
右:この前まで干からびていた Frog Pond も、夏になりプール状態に


左:チャールズ川までやってきました
右:この時点で17:45頃。まだみなさんベストスポットを探している様子


左:18:30頃、試し打ちの音が。花火は22:30スタート予定
右:陣取る人が結構出てきました。自分は木を背もたれにできる場所を陣取りました

最近は仕事から帰ると、OS の本、コンパイラの本、CPU の本、Python で学ぶ機械学習など、的を絞らずにあれこれちょっかいを出して遊んでます。今日も、花火開始まで4時間もあったので、C++ のテンプレート、SICP、今週解けなかった TopCoder の問題の復習など、リュックに詰めてきたものをひたすら読んでました。まわりはピザやビールでお祭り騒ぎだったので、一人だけ妙な本を読んでいて、「なにこの人」みたいな目でみられないようにわりとコソコソやってました^^;


左:夕焼けがきれいです。この時間になると、さすがに字が読みづらくなってきました
右:場所も混んできて日もなくなったので、読書はここで打ち止めに


左:22:00頃にサプライズが一発
右:開始時間になると、もう足の踏み場所がないくらいの人数になりました。自分は木の幹にちょうどいいステップがあったので、それに乗りました


左右:最初の一発を皮切りに、色とりどりの花火が次から次へと打ち上げられます


左右:時間にして30分ほど続きました


▲ラストにたたみかけるような連続の花火。ギャラリーのテンションも最高潮で「USA!」の連呼

今回は、事前にチケットを買うともっと川沿いまで行けることを知らなかったので、最後は人混みにのまれてしまいました。来年は折りたたみ椅子を持って、もっと川沿いに陣取ろうと思います。普段は23:00が終電の Commuter Rail も、この日の最終は00:00でした。West Natick に戻ってきたときは、夜中の1時を回っていました。

せっかくの機会なのでフィクション、ノンフィクションを問わずに、Independence Day のいろいろを楽しみましょう。こちらや以下のビデオクリップで!

2010年6月27日日曜日

週末ワールドカップ観戦

ワールドカップの決勝トーナメントの1回戦アメリカ vs ガーナを同僚と観戦しに、またボストンまでやって来ました。私は、普段サッカーの試合をまったく見ないのに、ワールドカップで世間がお祭り状態になるときだけ試合観戦するとは、なんというミーハー。


左:みなで Red Line の Cetral 駅まで来て
右:Middle East というバーで観戦しました


左:中は結構混んでいて立ち見になってしまったので
右:近くの Indian Buffet に場所を移すことにしました


▲Indian Buffet でワールドカップ観戦もなかなかオツなものでした。試合はガーナがアメリカを延長 2-1 で下しました。頑張れニッポン!

CMU 内にも Indian Buffet がありましたし、ピッツバーグ大学の近くにある Bayleaf Indian というお店も何回か行きました。インド料理はわりと好きで、keer というスイーツにハマってます。

あと、最後の写真見てて気づいたんですが、自分のまわりはインド人の割合がすごく高い。思い返せば、NY にいたときのルームメイトもインド人だったし、MSE プログラムにもインド人がたくさんいましたし(自分のチームにも2人)、就活のときの interviewer や recruiter も結構な確率でインド人でしたし、いまの職場にもかなりのインド人がいます。まるでインド本国にいるような錯覚を受けるくらい、インドの方々に囲まれた生活を送っています^^