2010年10月20日水曜日

いまの仕事

入社して半年以上が経ち、少しずつ周りのことが見え始めてきました。仕事の中身について突っ込んだことは書けませんが、ここに載っている程度のことや、職場の雰囲気について簡単に触れたいと思います。

上記のリンクにもある通り、今の自分の仕事は主に2つ。全米の Technical Support および社内プロジェクトです。一見すると、MathWorks のプロダクトは MATLAB や Simulink の二本柱にように見えますが、実際には扱っているプロダクトの数は90以上にもなります。例えば、各ドメインに特化した機能を提供する Toolbox や Simulink モデルから自動的に C のコードを生成する Real-Time Workshop など。すべてのプロダクト群に対して、ライセンスを持つユーザさんに Technical Support を提供することがひとつめの responsibility です。問い合わせをしてくださるユーザさんは、学部生、大学院生の方、大学教授、バリバリのエンジニアの方などバックグラウンドは様々で、質問内容も多岐に渡ります。ある電話のコールで、機械学習のアルゴリズムの実装に必要な関数の質問が飛んでくることもあれば、別のコールで金融機関のソフトウェアエンジニアさんから、その道の専門用語で埋め尽くされた、技術的な質問が飛んでくることもあります。単純に関数の使い方を伝えるだけで解決できるものもあれば、ユーザさんの達成しようとしているエンジニアリングの問題そのものについて大局的に理解しないと解決できないようなものもあります。これらについて、電話やメールでなるべく早めの対応が求められるので、シフトのときは刺激の多い一日になります。

もうひとつの responsibility が社内のプロジェクトをこなすこと。これは、社内で自分の将来の専門分野を見つけるために用意されたシステムです。私は今のところ、自分の頭のなかにあるいくつかの可能性をトライしているところです。前にも書きましたが、別のチームに移るときは複数セッションにわたる面接(technical, behavioral)があるので、それにも備えなければいけません。

職場の雰囲気はいいです。とりあえず社内で会う人は自分よりも頭がキレるものと思ってます。問題解決にあたり自分よりも多くの引き出しがあって、手段を柔軟に組み合わせることができる。そしてなにより、周りの人のモラルの高さに感心しました。やはり一番大事なところだと思います。

プログラムを走らせるエンジンだけ見ても、ざっと MATLAB、Simulink、Stateflow、Simscape などが思い浮かびます。同僚で言語好きの人もこのバリエーションが魅力的だと話していました。私は、今は MATLAB まわりの勉強をしています。妙なことをサクッとできてしまうのが MATLAB の面白いところかもしれません。


左:Red Sox のベンチを背景にした私を
右:球体に張りつけました

MATLAB コードは以下:
I = imread(filename); % filename refers to the path to the original image
I = flipdim(I, 1);
[x,y,z] = sphere;
s = surf(x, y, z, double(I));
set(s, 'FaceColor', 'texturemap', 'EdgeColor', 'none');
MathWorks は去年、東京、名古屋、大阪にもオフィスを開設したので、Japan の方と知り合いになる機会も多く、これが私にはとても嬉しいことです。これから進む道はまだ定かではないですが、毎日元気よくやっていきます。


▲ 秋の晴天下のメインビル

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