2018年8月31日金曜日

Hello, Houson!

転職しました。8年半お世話になった MathWorks を退職し、テキサス州のヒューストンに引っ越してきました。現在は FlightAware という世界中のフライトをリアルタイムでトラックするサービスを提供している会社でエンジニアをしています。

オフィスは高層ビルのワンフロアにあります

今回転職するにあたって、9年ぶりに就職活動をすることになりました(9年前の就職活動の様子はこちら)。ヒューストンで今回インタビューをした会社は三社。最初に受けたのが Two Sigma。そのあとに同時に受けた二社が FlightAware と Quantlab でした。

オンサイトでもらった company swag
Two Sigma は AI や Machine Learning を駆使してトレーディング戦略を導き出す会社で、中身は tech 企業といって差し支えないかもしれません。本社はニューヨークなのですが、ヒューストンにもオフィスがあり 100人ちょいくらいの従業員がヒューストンオフィスにいます。結果から言うと最終面接までやり通したのですが、自分のスキルにマッチするポジションがエンジリアリングチームになかったため、オファーは残念ながら出ませんでした。問題の難易度は、8年前の就活も含め、自分がインタビューした会社の中で一番高かったように思います。オンサイト前に Hacker Rank の問題を2題、3時間以内で解き、その後の電話インタビューは Hacker Rank の CodePair というオンラインでペアプロをするサービスを使って行われました。オンサイトはヒューストンオフィスで一日かけてでした。Two Sigma のオンサイトは少々冷たいというか現実的で、午前中にインタビューワーとペアプロで問題を解くセッションが2, 3 あるのですが、そこでコケると午前中が終わった時点でインタビューが打ち切られてしまうのです。午前をクリアすると午後はマネージャーとのインタビューになるのですが、そこで話をしていると MathWorks で培ったスキルと Two Sigma で必要とされているスキルにギャップがあるのを感じました。おおまかに言ってしまうと Two Sigma で運用されているシステムは金融商品のデータが時々刻々と入ってくるストリーム処理型のシステム、かたや自分が開発してきた MATLAB はインストールされた後に一定量の入力をさばくバッチ処理型のシステム。前者の開発に使われる技術を自分は持ち合わせていなかったのです。

しかしながら Two Sigma のリクルータがオンサイト後に助け舟を出してくれました。曰く「オファーは出せなかったけれども、他の opportunity に興味はありますか?ヒューストンの tech 企業のリクルータネットワークは密なので、他の会社を紹介してあげられますよ」ということでした。Two Sigma のリクルータに FlightAware と Quantlab を同時に紹介してもらい、その二社を同時並行で進めていった結果、先にオファーが来た FlightAware に決めたという具合でした。

久々に就活して感じたのは、エンジニア経験年数に関わらずコーディングインタビューは8年前と変わらずガッツリ行われるということ。仕事のオフタイムにも企業のエンジニアリングブログ、論文などを読んで動向を追いかけないと置いていかれるということ。

ヒューストンは亜熱帯の気候で、夏は暑いですが冬は比較的温暖だそうな。ボストンから来た身としては、吹雪がない冬というのは少し違和感があります。まだ引っ越してきて間も無いので、NASA の宇宙センターに行ったりヒューストンをはじめとしてテキサス州の観光もしたいと思います!