2012年2月12日日曜日

一冊の本から垣間見える元同僚との友情

就活のインタビューのとき、もしくは今の仕事でついついやってしまうのが、エンジニアの本棚を眺めることです。その人がどんな分野の人なのか、本棚を見ればなんとなく想像できる。名著と言われた本がずらりと並んでいるオフィスは何度訪問しても飽きることはない。
今の職場では、ほとんど各人に個室が与えられているので、本を手元に置いておくのが好きな人は書物を山のようにオフィスに持ち込んでいます。

オフィスにおもちゃを置く人もいる


僕は共有オフィスですが、オフィスメートが、型システム、計算論、コンパイラのエキスパートで、仕事の合間にちょっと暇ができるとラムダ計算や証明論について語ってくれます。彼の本棚にはゲーデル、エシャー、バッハの第一版も置いてあるので、僕がいつかそれを読破して理解したら、彼と熱く語りたいと思っている。

これがマイデスク、本は自宅で読むのであまり持ち込んでいません


ところで、今の会社に入社が決まったころに書いたこのエントリーで、田中一規さんを言及しましたが、僕のオフィスの隣にいるエンジニアは、田中さんの Quality Engineer 時代の同僚でした。彼のオフィスの本棚を見ると、なんと田中さん著のマンガ「種の起源」が!


洋書の中に紛れた一冊の和書マンガ(撮影は本人の許可を得てます)

このマンガどうしたんですかと聞くと、「彼から直接買ったんだよ。残念ながら日本語は読めないけどね。彼は素晴らしいし、彼との仕事は楽しかったからさ。」と返してくれました。

一冊の本から垣間見える友情に、ふと心が温まった瞬間だった。