2011年6月17日金曜日

雑記:沈まないよう泳げるようになる

いま仕事の時間の半分は開発をしています。手取り足取りなんて言葉はないので、正味一カ月で5000行くらいコードを読んで、そこからノウハウを盗んだ。データ構造の選び方やパターンの使い方がきれいなエンジニアさんを見つけたので、その人のコードを参考にするだけでも勉強になる。コードの見た目とかは Code Complete を横に置いてそれでちょびちょび補足する。カーネギーメロンで学んだことを思い出して、自分の理解をわかりやすく他人に伝える。仕事あがりや週末は本を読む。SICP、Binary Hacks、Rubyソースコード完全解説、The Rootkit Arsenal、はじめて読む486、ふつうのHaskellプログラミング、ふつうのコンパイラをつくろう、文字コード技術入門、C++ Concurrency in Action、Understanding Linux Kernel、JavaScript The Good Parts あたりがワーキングセット。青木さんの本には本当にお世話になってます。そして相変わらず打率が悪すぎる TopCoder だが、とりあえず毎週プラクティスを続ける。物体が加速するのは、時々刻々等しい力がかかっているからだ。力がなくなった瞬間に等速もしくは減速運動になりはてる。ともあれ、間違ったアプローチを正しく実装できるようにはなった。

My Job Went to India で目にした
自分の人生を他人任せにするな。J2EEのアーキテクトになりたい?
だけど、今一番心配してるのはコレ。自分たちのドッグフードを食べるのはもちろん大事だけど食べ過ぎでお腹一杯になるのもよくない。自分たちのドッグフードにロックインされて、外に出て使いものにならない技術者になったらおしまいだ。なんて思う半面、そんなことはとりあえず中で使えるような人間になってから言えと自分によく言い聞かせる。

学生のときよりさらに遊ばなくなった気がするけど、泳げるようになるにはこれくらいのことは最低限やらないとダメかな。自分で決めたんだし、楽しいし。You asked for it :P

2011年6月1日水曜日

改めて分かる自分がショボイ理由

いつだったか、こんな記事を目にした。TOEICはどれぐらい英語ができないかを測る試験、ホーと思ったわけである。そして次にこんなの。

「GREとかTOEFLとかあるよ」とか言う輩はあちらの事情を知らない。ああいうテストの類は、得体のしれないアジアからの応募者をフルい落とすための言い訳としてしか使われない。「こいつは研究できる」となったらテストの点なんか関係ない。現に俺は、ある意味裏口入学した。 #morePhDless than a minute ago via HootSuite Favorite Retweet Reply



また、ホーとなるわけである。これらは僕の受けてきた試験すべてに当てはまる;中学受験、大学受験、留学受験、米国の入社試験。どれもそのときは必死だったが、ゲートをくぐった先の人達から見ればただの sanity check でしかない、残念なことに。自分の場合、学位を取得するなんて行為も、教授陣たちから見ればただの sanity check でしかなかったのかもしれない。

「Rubyソースコード完全解説」を購入して1年ほど経つ。全章を二回読んだが、これだけの宇宙をよくもまあ Matz さんお一人で、ともう惚れ惚れ(著者の青木さんにも感謝!それでも評価器のところがまだ全然把握できなくて。しかもこのあとには YARV が控えているという)。見る者を強引に納得させてしまうこんな芸術を作れるかどうかなんて、sanity check を通るのとはっきり言って無関係なわけで。創作指向の人たちは sanity check のことなんか構うことなく自分の創作物を世に出していく。つくづくカッコいい。

「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」ではないが、こんな自分が生きる道もそこら辺にあると信じて、その道を少しずつ歩み始めたところです。