Ruby 関連の洋書って赤い本が多い気がする・・・ |
仕事で Ruby を使う機会がないんで、両著の Ruby そのものに関する部分は仕事で生かせないけど、書かれている内容を一歩昇華させてメタなスキルとして自分に染み込ませることが狙い、ということで注文しました。まだどちらも半分くらいしか読んでないので雑感しか書けませんが
Ruby Under a Microscope
半年前に呼んだ電子書籍のハードコピー版になります。電子書籍購入者には半額のクーポンがついてたのでそれなら、ということで迷わず買いました。電子書籍で読んだとき内容もよかったですし。ハードコピー版は電子書籍版のチャプター数の2倍になっており、電子書籍にあったチャプターはより細かくチャプター分けしたうえで例と図を増やして分かりやすくしています。ソースコードにもろにダイブはしないものの、Ruby プログラムがいかに内部で処理されているかをスライドショーのように丁寧に追っていくところに非常に好感が持てます。この本から得たいメタスキルは、内部構造を把握していない人達に本質だけをいかにわかりやすく伝えるか。万人に分かり易くとなれば A picture is worth a thousand words というわけで図の出番なのです。コードを見せすぎず、図を中心にして説明していく筆者の腕はぜひとも今の自分の仕事に欲しい。あとはこういう本を書けるとこんないいことがあるってとこでしょうか。
Writing a book on Ruby internals: 18 months of hard work - giving a copy to @yukihiro_matz - priceless! #rubyconf :) pic.twitter.com/0bZf1ATbSL
— Pat Shaughnessy (@pat_shaughnessy) November 9, 2013
Practical Object-Oriented Design in Ruby
こちらは Amazon のレビューの良さとサンプルチャプターに目を通したときにピンときた直感を頼りに購入。著者の Sandi さんも Pat さんと同様、テーマに合う例をよく考えて選んでいる。あと Ruby だと他の言語にありがちな煩わしい syntax がなくてオブジェクト指向の部分だけに意識して読める。ふだんオブジェクト指向の決まりごとを頭に入れてるようでも、仕事だと Law of Demeter (遠くのヤツと話すな、直近のヤツとだけ話せ)や Dependency Injection (お前が勝手に取りに行くな、オレがくれてやる)を無視したコードをカタカタと書いていることがあるので、そういう自分のゆるい部分にストップをかける意味でもこういう具体例とともに、ベストプラクティスを無視するとどういう痛い目にあうかを分かりやすく書いてある本があるといい戒めになる。ちなみに良書を書く人同士はやはり巡り会うようです。
What an honor meeting @sandimetz in person yesterday! #rubyconf pic.twitter.com/dM5M1I07nA
— Pat Shaughnessy (@pat_shaughnessy) November 10, 2013
両著とも今月には読み終わるかな。最悪、年末に帰国する際の飛行機の中で読む時間たくさんあるし無問題。
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