2010年4月25日日曜日

MIT と Museum of Science

また Boston に行ってきました。今回の散策エリアは、MIT と Museum of Science です。

前回と同様、出発地点はSouth Station から。 Red Line で Kendall/MIT へ行き、ガイドブックにある "A 45-Minute Walk on the MIT Campus" の通りにキャンパス内を歩いてきました。

最初に MIT Press の本屋に立ち寄って、30分近く立ち読みをしてしまいました。大好きなんですよ、本屋。時間の経過にようやく気づいて本屋を出ようとしたのですが、その1分前に手に取った本の立ち読みが終わってなかったので、つい衝動で買ってしまいました、「The Little Schemer」。竹内郁雄先生の「初めての人のための Lisp」もまだ読み終わってないんだけど、まあいっか。


▲ Frank Gehry 作 の Stata Center。これでもかというくらい形状をくずしています。まっすぐ縦に伸びる建築物と比べて、設計時の重力の作用の計算とか相当面倒なのではと思ったりも。


▲ Charles River に面している通りに出ました。景色はとてもきれい。ヨットをしている人もちらほら見かけます。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で MIT の石井裕教授が出演されていたとき、冒頭のシーンは確かここだったかなと思い出してました。


▲ Walker Memorial。目に飛び込んできたので、パシャリと。

MIT のキャンパスは、外観および作りがモダンな建物が多い気がしました。Harvard のキャンパスは歩いていて歴史をひしひしと感じましたが、MIT のキャンパスは歩いていてなんだかわくわくしました。どちらの大学も勉強するには最高の環境です。


MIT の後は、Green Line で Science Park に行きました。ここには、Museum of Science があります。


▲ The MathWorks は Museum のスポンサーになっており、The MathWorks の社員は入館が無料になっています。ありがたいことです。


▲ これ最高です。正規分布をシミュレートするモデルで、上部にある口から一定の時間間隔でボールが出てきます。ボールは最終的に下部の bin に落ちるのですが、どの bin に落ち着くか、その分布が正規分布に限りなく近くなっています。

写真は撮っていませんが、Apollo 11 の月面着陸40周年の展示もありました。そういえば、宇宙飛行士の山崎直子さんも無事に地球に帰還されましたね。長年の夢を叶えた山崎直子さん、おめでとうございます。ところで、ミッションのサポートにあたっている技師の方たちは、宇宙飛行士の方たちと比べると、ニュースでそれほど取り上げられないと思いますが、技師の方たちの仕事もとてつもなく大変なはずです。展示品の中に、技師の方たちの仕事の一部としてこんな記述がありました。
  • Keep Congress informed and supplying funds.
  • Assess the nutritional needs of an astronaut in zero gravity.
  • Build the Vehicle Assembly Building to house the Saturn V and the crawler to move it to the launch pad.
  • Pore over the newly created maps of the moon to determine safe, yet geologically interesting, landing sites.
  • Train the astronauts to be physically and mentally prepared for the trip.
  • Build the equipment in which to train them.
  • Manage all the subcontracts and make sure all the parts fit together.
話が逸れますが、MSE の Tony 先生が Science and Technology のキャリアを目指されるようになったのは、確か Apollo space program がきっかけだったと思います。Tony 先生の本「Architecting Software Intensive Systems: A Practitioners Guide」の第9章にもこんなくだりがあります。
Other teams seem to want to perform the perfect analysis. This is only practical in the hallowed halls of academia. In the quest for perfect analysis, these teams will analyze a problem forever. Perfection is the number one enemy of “good enough”and perfection is impractical and not necessary in practice. At ceremonies marking the 35th anniversary of the Apollo 11 Moon landing, Neil Armstrong remarked that when President Kennedy proposed putting a man on the moon "the unknowns vastly exceeded the knowns." This is the nature of technical endeavors. The idea of analysis is not to make every unknown perfectly known, but to identify the important unknowns.
今でこそ、人が宇宙に行くことは十分に実現可能なミッションと考えられていると思いますが、ノウハウが今と比べて蓄積されていなかった昔は、有人宇宙飛行はミッションというより多大な危険を伴う挑戦に近かったのではないでしょうか。何事でもそうですが、前例がないというのは真に大変なことなんだなあと、Apollo 11 の月面着陸40周年の展示の前でそんなことを考えていました。


▲ Green Line で Park Street に向かい、Boston Common を歩いて残り時間を過ごしました。

まだガイドブックには行っていない場所がたくさん載っているので、それらの散策はまたいずれ。

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