2010年5月19日水曜日

Commencement 2010 - Carnegie Mellon University

先週の金曜日から今週の月曜日まで、CMU の Commencement 2010 に出るため、ピッツバーグにいました。ピッツバーグを離れたのは3月22日で、あれから2か月ほどしか経っていなかったのに、もう半年以上離れていた感じがしました。ああ、なつかしや home sweet home。MSE の友人にも再会し、記憶に残る週末となりました。


▲ この写真は借り物です


【5月15日(土)】
卒業式で羽織るガウンをMSE の友人と取りに行き、 その足で一緒にキャンパスをじっくり眺めてきました。


左:キャンパス入口付近
右:University Center 1F、卒業式ムードです

夕方、Abhi、Jeff、Jeff のガールフレンド と一緒に Mount Washington にあるレストランで夕食をしました。Abhi、Jeff はチーム Jazz Rockers のチームメイトでした。 Jeff は現在 Alberkerky 在住、Abhi は現在 NY 在住です。


左:空席ができるまで、グビグビ
右:自分が注文した Filet Mignon


左:写真の奥に見える窓の外からは、ピッツバーグの街が一望できます
右:こんな感じの景色です。手前に見えるのは、Duquesne Incline のライトアップ


▲その景色を背景に皆で記念写真


【5月16日(日)】

卒業式当日。

左:朝8時30分から10時まで Newell-Simon Hall で breakfast
右:群衆からやっと MSE の友人を発見


左:Gates Center に移り、MSE の提携校、SSN School of Advanced Software Engineering のみんなと
右:Gates Center から Gesling Stadium に向けて行進


左:ピッツバーグの小町管理会の卒業生の方々と
右:ここでも言及しましたが、Jeff は寝坊する確率が高いのです


左:まさか commencement 当日も遅刻とは(笑)でも昨晩おそくまで、車でいろんな人を家に送りとどけていたらしいので仕方ありませんね
右:一人だけジーパンwww


左:この日は快晴!BGM は威風堂々
右:ベネズエラ出身の Freddy と


左:晴れ姿を見に世界中からやってきた卒業生のご家族で観客席は埋め尽くされていました
右:School of Computer Science のシンボルはドラゴン。強さと賢さと長寿を兼ね備える生き物です


▲今年の Keynote Speaker、Dr. Ian Rawson。ハイチの地震のエピソードをもとに、perseverance の大切さを教えてくださいました

場所を移して、SCS の Diploma Ceremony は Carnegie Music Hall で執り行われました。


左:SCS の教授陣が入場、なぜかライトセーバー?
右:SCS の The Alan J. Perlis Undergraduate Student Teaching Award 受賞者。CMU のページにも載っていますが、一人は日本人の方で Uesugi Shusaku さん。彼の Linkedin を見ると、Apple と Facebook でインターンをしており、卒業後は Palantir で働くとあります。Palantir のCEO は確か Stanford 卒で、インタビューの問題が Google よりも難しいと、就活中に Abhi から聞いたのを覚えています。この Uesugi さんのメッセージが熱いので、いずれこのブログでそのメッセージをご紹介します


左:ISR の Director、William Scherlis 教授から Diploma をいただきました。本物は日本の自宅にあります
右:Ceremony 後、SCS の Jonathan Aldrich 準教授 と。MSE では、Analysis of Software Systems のコースを教えていただきました


左:MSE のみんなと
右:ピッツバーグ小町管理会の卒業生 David くんともう一枚


左右:MSE の教授、Eduardo 先生のご自宅で夕食をご馳走になりました


【5月17日(月)】
大学時代の友人に会ってから cave に立ち寄り、 現 MSE 生および先生方に会ってきました。Boston には夜9時くらいに戻りました。


MSE および CMU で二つのことを学びました。一つ目は、学力の鍛え方です。ここで私のいう学力とは、自分の中で不安を作り出し、それに向き合い、自ら解決していく力のことのことです。私はとりわけ、なにかに興味を持ってもどこから始めてよいのか分からないことが多く、そのためここでは多少ネガティブなニュアンスを持つ「不安」という言葉を使っています。もちろん、知的好奇心、チャレンジなど、これをどう呼ぶかは人それぞれだと思います。私の言うこの「不安」について言及しているであろうくだりがありました。

身体的、精神的、経済的、そのほかあらゆる不安が今の自分を占めている。不安があるから焦り、不安があるから急ぎ、不安があるから集中できず、不安があるから無理をしようとする。すべてのことが、私の中にある「不安」によって引き起こされている、と気がついた。
平山郁夫 -「ぶれない」
この不安は一生消えることがないでしょう。でも、常に不安を生み出し続け、その不安に勇気を持って向かい合い、それを解消することで崩れない足場を作ることができれば、必ず成長していくことができます。自分の築いた内なるプロセスで自らが作り出した不安を次々と解消し、他人が質問してきた時にその人が抱えている不安を理解し、自分の経験を使って少しでもその不安を軽減する手助けができる人であれば、もう胸を張っていいと私は思います。

二つ目は、MSE でともに学んだ友人が全世界のどこかで頑張っているという事実です。彼らの頑張りは MSE および就活を通して見ました。負けるわけにはいきません。


さて、このブログの始まりであった MSE はこれでおしまいです。何かしら熱意はあるんだけどそれが何だか分からない。日本にいたとき、そんな自分を突き動かしてくれたのは、大学時代の友人の熱意でした。そうして、生まれて初めて飛行機に乗って、生まれて初めて海外(米国)に来たのが、2005年。米国に来てもその後の進路はなかなか決まらない。ずっとなにかを考えているんだけど、決まらない。そんな自分を突き動かしてくれたのは、Tony 先生のコンピュータサイエンスおよびソフトウェア工学の教育に対する熱意でした。MSE に入ろうと決心したのは、Tony 先生に出会ったからです。そして2010年、MSE 卒業後の進路を決める上で自分を突き動かしたのは、今度こそ自分の熱意でした。2005年からずっと、数年先がどうなるか分からない人生で、次のステージの準備をするためにいろいろと頭の中でぐるぐる考えてきましたが、ようやく、自分の持っている力を一点集中していく場所が見つかりました。前述した私のいう不安と全世界で頑張る友人がいるという事実、この二つを胸にまたこれから頑張っていきます。そして、これまで支えてくれた家族および親族に感謝します。

6 件のコメント:

  1. ご卒業おめでとうございます。それとご紹介ありがとうございます :)

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  2. > Shu さん
    コメントをくださって、ありがとうございます。もしも、なにか他にお聞きになりたいことがございましたら、お気軽にご連絡ください。

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  3. > Shu さん
    もしかして Uesugi Shusaku さんでしょうか?もしそうでしたら、最初の私の返信は噛み合っていませんでしたね^^
    わざわざコメントをくださりありがとうございます。もしも Uesugi さんのメッセージをこのブログに載せることが許可されていないようでしたら、お知らせくださいませ。
    Uesugi さんもご卒業おめでとうございます。お仕事、楽しみつつ頑張ってくださいね!

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  4. 自己紹介を忘れてもうしわけございません。ゆうき様こそ、マサチューセッツでのお仕事、頑張ってください。

    勿論、たいしたものではないですが、掲載なさって結構です。私のブログに一応原文が載っていますので、よければどうぞ。http://byshu.com/blog/ta_award

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  5. 遅くなったけど卒業おめでとう!いや~、こちらは何もしてないのに謝辞(?)ありがとう!
    思い起こせばMSEではほとんどない特例条件で合格したり、希望の職が見つけたりとほんと未知のキャリアを切り開いていったね。
    今までは家とcaveの往復を繰り返す武者修行だっただろうから、新天地では時折人生も楽しみつつ、がんばってね!

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  6. > Shu さん
    リンクを送ってくださりありがとうございました。必要とあらば、その原文を一字一句打ち込んでブログに載せるつもりでいました。とても素敵な三大ドリームもお持ちですし、これからのご活躍をを心からお祈りしています!上杉さんから教わることはとても多いと思います。これからもよろしくお願いいたします。

    > Hideki
    そうだね、無言のメッセージって感じだったかな。いずれにせよ、この人がいなかったら今とは違う人生になってたっていうことで感謝します。ありがとう。
    近いうちにPh.D 取得の日が来ることを祈ってるよ。家族ともども体に気をつけて頑張ってね!

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