左:前回撮り損ねた Boston Commons の Frog Pond
右:雪の中のボストン美術館、開館前
ボストン美術館の中の Remis Auditorium というところで上映。
左:ポスター
右:Auditorium 内
英語吹き替えだと思って勝手に期待してたら、日本語音声に英語字幕で肩透かしくらった。作品自体は久しぶりに見たけど、相変わらずの爽快感。甲子園とか花札とかこちらの人には馴染みのないものがあっただろうけど、最後は拍手喝采。劇中に観客が笑ってた回数は、一年半前の日本の観客のそれよりかなり多かった。例えば、「人を守ってこそ、己を守ることができる」って下りが「七人の侍」のセリフだっていうシーンとか、健二くんが暗算中に鼻血を出すシーンとかで笑う。笑いのツボに素直なのかもね。ちなみに、そのクライマックスシーンの健二くんの「よろしくおねがいしまぁぁぁす!」の英訳は「Yes, please !!」。自分がアメリカ人だったら、この映画で日本語勉強してただろうなあ。日本のアニメーション作品がボストン美術館で上映されるのは、やっぱり凄いことだと思う。芸術だと fine arts と performing arts の二単語を聞いたことがあるけれど、ボストン美術館は Museum of Fine Arts だから、映像作品は fine arts の扱いになるってこと?
映画の後はもう雪は止んでいたが、せっかくなので館内の鑑賞をしてきた。今日一番インパクトが強かったのは、去年の11月20日から始まった展示 Fresh Ink。2006年に10人の墨絵画家を招き、各々に館内の展示物ひとつをテーマとして選んでもらい、それに対するレスポンスとなる作品を生みだしてもらったそうだ。墨をテーマにしてるからか、2008年の「井上雄彦 最後のマンガ展」に行ったときのデジャヴを感じた。
左:ボストンの大学生9人がモデルとなっている
右:ひとつの岩を様々な角度でとらえる
このほかにも見て回ったが、今日は展示物の時代背景をよく読むことを心がけた。ある展示物が、なぜそういう形をしているのか、なぜそういう色を用いて描かれたのか、なぜそのモチーフなのか。歴史的背景を把握すると、展示物が少し違って見える。展示物は黙ってただそこに佇むだけで、何も語りかけてはくれない。人間関係同様、相手を理解するには自分の方から学ばないと。歴史のいい勉強になりそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿